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【GHIコラム 第1回】JCI第8版で新設された「GHI(Global Health Impact)」において、病院に求められること

  • 執筆者の写真: Afya Management and Innovation
    Afya Management and Innovation
  • 2月15日
  • 読了時間: 5分

更新日:2月18日


JCI第8版GHI(Global Health Impact)における病院の環境対応とサステナビリティをテーマにしたコラムのイメージ画像。



はじめに


GHIは「環境に対する視点を持つこと」だけでなく「貢献する仕組みづくりを構築し、運営すること」を医療施設に求めたもの



JCI第8版(2025年1月発効)で新設された GHI(Global Health Impact)は、環境配慮を「推奨」から「評価対象」へと引き上げた章です。2026年1月から審査対象となり、2026年2月14日現在、実際にGHIの審査を受けた医療施設が出始めました。


そこで、GHIを理解し、自院にアプライするための実際のアクションを把握することを目標に、GHIに特化した「GHIコラム(全4回)」を皆様にお届けします。


ここで大切なのは、GHIの本質として以下の点が問われていることを理解し、これらを病院経営の仕組みとして組み込めているかということです。


  • 誰が責任を持つのか(ガバナンス)

  • どう全職員を巻き込むのか(文化)

  • 何を測り、どう改善するのか(指標とPDCA)

  • 気候リスクにどう備えるのか(レジリエンス)



第8版のGHIは、環境への配慮を「善意」ではなく「組織の責任」に引き上げた章と言えるのかもしれません。




1. なぜ医療施設がGHIに向き合うのか。その意義と責任について。




① 環境対策という視点。病院は社会的影響力の大きい存在。



病院は大量のエネルギー、水、医療材料を使用し、廃棄物を排出します。

つまり、地域の脱炭素・資源循環における重要プレイヤーです。


GHIは、その影響を測定し、可視化し、説明できる状態にすることを求めています。




② 経営上の効果。調達を変えれば、経営にも効く



サプライチェーンは、医療機関からの温室効果ガス排出量に寄与しています。これを数値として把握し、調達基準を変え、よりよく管理することで


  • コスト最適化

  • 在庫削減

  • 廃棄削減


に貢献します。つまり、経営効率が向上します。


GHIは、調達ガイドラインへの環境基準の組み込みを明確に要求しています。これにより、環境への配慮とともに、経営面で良い影響が期待されます。




③ 医療の継続性を守るため



洪水、停電、熱波、感染症拡大。

気候変動は「どこか遠くで、遠い未来に起こること」ではありません。それは記憶に残るこれまでの経験からも、身をもって実感されているのではないでしょうか。


GHIは、気候リスクをリスクレジスターに組み込み、適応計画を策定し、訓練を実施することを求めています。「どこか遠いところで、遠い未来に起こるもの」ではなく、「身近に、近い将来起こるもの」と想定した備えが求められます。


つまり、患者安全とBCPの問題という側面を持っています。




2. GHIで実際に求められていることを「5つの柱」に区分してご紹介





GHI.01 ガバナンス



  • サステナビリティ責任者の任命

  • 理事会での年1回以上の審議

  • 進捗の対外的可視化



重要なのは「責任者の名前」と「議事録」です。皆様の施設が自らルーティン化する必要があります。




GHI.02 教育と文化



  • 全職員への年1回の教育

  • 新入職員オリエンテーションへの組み込み

  • 現場からの提案制度



教育は“実施したか”ではなく、継続しているかが見られます。複数年実施の実績がまだない場合には「継続可能な仕組み」を作り、それを着実に実施していきましょう。

例えば、


教育計画:毎年の実施が明文化されていますか?初年度の実施は済んでいますか?次年度以降の計画がありますか?

教育の制度化:新入職員オリエンテーションに組み込まれていますか?

モニタリングの設計:どうフォローしますか(KPI)?責任部署は明確ですか?


これらのポイントはチェックしておくことをおすすめします。




GHI.03 測定と削減



ここがGHIの中心です。

求められているのは:


  • エネルギー・水・廃棄物の使用量および排出量の測定および削減計画の策定

  • 再エネ比率の特定と報告

  • 節水量の測定

  • ソフトFM領域での年次進捗(年次で少なくとも1つ)

  • 臨床実践(麻酔ガス等)の評価



測定の部分については、GHIコラム第2回で「取るべきアクション」として詳細を説明します。


このセクションで重要な視点は、「環境負荷が小さい病院」を認証するのではなく、「環境負荷を管理している病院」を評価している、という点です。医療の質とのバランス(エコ活動のために医療の質や安全性を犠牲にしない)を重視したからこその設計なのではないかと弊社では考えています。




GHI.04 持続可能な調達



  • 環境基準を含む調達ガイドライン

  • サプライヤー評価

  • 不要物品の特定(最低3分野)

  • ディスポから再利用への評価





GHI.05 レジリエンス



  • 気候リスクをリスクレジスターへ

  • 適応計画(過去3年以内の情報に基づく)

  • 地域脆弱性評価(3年ごと)

  • 年次訓練





第1回 まとめ



本コラム(GHIコラム第1回)で、GHIとは一体何か、背景にある思想や目的、またGHIの章で求められていること、についてご紹介しました。

では、実際に自院でどこから着手すればよいのでしょうか。


次回(第2回コラム)では、GHI01、03実装の具体的な7つのステップを解説いたします。

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※本コラムの内容は、JCI第8版で新設されたGHIの現時点での公開情報および審査動向に基づき整理したものです。GHIは新設章であり、今後の審査実績や解釈の整理に伴い、本コラムの内容は更新される可能性があります。あくまで参考情報としてご活用ください。


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ここまでご覧いただきありがとうございました。

弊社ではJCI認証の新規取得及び、更新のコンサルティングサービスを提供致しております。詳細についてはサービスページをご参照いただくか、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。


 
 
 

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